会長よりご挨拶

協会について

ペット食育協会は、「ペットの食育の普及を通して、ペットと飼い主がより健康で快適な生活を過ごす」ことを理念に掲げ、2008年1月15日に発足いたしました。当協会の主たる目標は2つあります。

一つ目は、ペットの栄養学に精通したスペシャリストの育成です。
二つ目は、このスペシャリストを通じて、適切なペットの食育情報を一般の飼い主さんに普及することです。

当協会の食育情報はペットフードの情報のみならず、昨今大変なブームとなっている手作り食の情報も盛り込まれております。
また、ペットの食事に精通した獣医師と共同で研究を行い、診療の現場でも役立つ情報も取り入れていきます。これは、今後ペットの食事・栄養について学びたいという獣医師にも大変有益な情報となるでしょう。

昨今、ニュース等で報じられている食の問題により、人間の「食」だけではなく、ペットの「食」についても同様の不安をお持ちの方が増えてまいりました。ペットは言葉を話すことが出来ません。「我が子」の様に愛情を注いできたペット達に「安心できて、安全な食べ物を食べさせてあげたい」という飼い主さんが増えてくるのは当然の結果といえましょう。

しかし一方で、「食にまつわる情報」がゆがんで伝えられ、その情報が飼い主さんに不安を与え、「ペットフードも、手作り食も不安だ…」という誤解を生じているケースも見受けられます。

私たちが、肉じゃがも、刺身も、インスタント食品も何でも食べる様に、ペット食育協会では、ペットフードも、手作り食も、否定をせず、「うちの子」に合うものを飼い主さんが自由に選択できる様、適切な情報を普及していきます。

また一般の飼い主様方が普段食べさせている食事を、安心して食べさせられる様に、また今までペットフードしか食べさせていなかった方に「手作り食という選択肢」も持って頂くことが業界にとって必要なことと考えます。

そして、ペットの食育を通じて、飼い主さんご自身の食生活の見直しにもつながれば望外の喜びです。
さらに「和食」が健康食として世界に認められ、世界各国に広がっていった様に、当協会の取り組みが、日本のみならず、世界各国でお役に立てる情報発信ができる内容にすることも目標の一つです。

食の持つ優れた機能性、栄養等を、飼い主様方に幅広く正しく伝えていくことができればと思います。是非ともご期待ください。

平成20年1月
ペット食育協会 会長
須崎恭彦