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口内ケアで病気がよくなる!?

犬・猫の病気の初期サインとして
「口がクサイ」という症状があります。

飼い主さんが気づきやすい症状ですが、
多くの人があまり深刻に考えていません。

しかし、口臭が強いということは、
歯周ポケットで歯周病菌が繁殖している可能性が高いのです。

人間界では、その菌が血液やリンパを通じて
体中に移動すると各種疾患の原因になるといわれています。

私が診察した犬で結石症や膀胱炎、
皮膚病をはじめとした疾患で感染症の疑いがある場合は、
口内ケアによる細菌除去を行うようようにすすめているのですが、
ときに劇的な効果を示すことがあります。

しかし、口と膀胱の場所が離れているため、
あまりその重要性を飼い主さんに分かってもらえないこともあります。

症状が酷くなってから、しぶしぶ口内ケアを始めてくれて、
症状が改善すると「もっと早く言ってくれればよかったのに」などと言われる始末・・・・。
「申し上げましたよ」と言うと、
「私が『しなきゃ』と思うまで言ってくれればよかったのに・・・・」と言われました。

人間の世界では、動脈硬化や心臓病、アレルギー性皮膚炎、
腎臓病、糖尿病などの病気と歯周病菌との関係が注目を集めています。

口臭が気になっていた愛犬に飼い主さんが手作りごはんを与え始めると、
口臭が気にならなくなったとうケースも多いものです。

さらに、歯磨き習慣を加えられたらもっと有益だといえるでしょう。

人間もそうですが、
何も困らない状態だと、対処を先送りにしがちです。

これはしかたがないことかもしれません。

でも、保険と一緒、何の問題もないうちから、
できる範囲で予防策を講じておくことはきわめて重要です。

というのも、老犬・老猫になってから大病を患ってしまうと、
体力がガタッと落ちて、全快しにくいことがよくあるのです。

あなたは有事に備えて愛犬・愛猫の食事や口内ケアに気を遣いますか?
それてともことが起こってから対処しますか?

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