「犬には塩分を一切与えてはいけない」
そんな話を聞いたことがあります。
でもそれは間違いです。
なぜなら野犬が食べるネズミなどの血液中には
約1%の塩分が含まれていますし、
塩分に含まれているミネラルも、
水分を十分に摂れれば排泄される(腎臓に問題がなければ)からです。
この原理原則を考えれば、
犬に塩分を与えることの是非は議論するようなことではありません。
しっかり診察をすることが大前提ですが、
元気のない老犬にみそ汁をベースにした食事を与えると、
元気が出ることがあります。
往診や電話相談でその話をすると、
「そうですよね!昔はそうでしたよね!
いつから塩分を与えてはダメなんてことになったんでしょうか?」
という話で盛り上がることがよくあります。
とても大切なことなので繰り返しますが、
塩分を一切与えてはいけないという話はウソです!
塩分が少なくても、
犬は生きていけるという事実があるだけです。
こういった真実を知りたい方はAPNA一般会員(有料)で学んで、
ネット情報に振り回されずに大切な家族と穏やかに過ごしていただきたいものです。